FC2ブログ

Elmore's Contribution to Jazz

2014.01.26.Sun.02:35
 

に入り私の部屋までの階段を上る間も、OはずっとMさんの姿を追い続けた。部屋に入って、いつもならすぐに淫らな触覚をあわせようと絡まり始めるのだけれど、その日は逆にOは距離を縮めようとしなかった。最後の一日を、ビデオに収めようとするOの意図を、Mさんは理解していたが、どこかに物足りなさも感じた。

カメラを構えたOにはしっかりとした意図があったのだけれど、それをどう促して良いのか、決めかねているところがあって、未だ衣服を着けたままのMさんが部屋に立って微笑む姿を、じっとカメラに納めるばかりだった。どうしたの?と笑顔に訝しさを滲ませて、Mさんは尋ねたが、それでも、どう切り出そうか迷っていた。

しかし、いつもよりは時間に余裕があるといっても、そんなに無駄に出来るほどではなく、迷いは残ったまま、ついにOは口を開いた。案内してよ、というOの言葉に、Mさんは不思議そうな目を向けてきた。この部屋を、とめずらしく自信なさげな口調は、何処かおかしみが混じっていたが、Oの表情は真剣だった。

よくわからないまま、Mさんは頷いて見せたが、いざ部屋を案内してみて、といわれても、何から初めて好いのか、彼女の方でもわからなかった。結局、二人して、ぎごちない空気が流れていくままだったのを、次のOの一言で、いきなり覚醒された。Oは、やや緊張したように震える声で、ここは誰の部屋なのかな?と訊いた。





谷川ゆかり 愛玩先生~美奈乃先生の秘密









スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者にだけ表示を許可する