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I'm Real

2016.04.07.Thu.02:09

いた襞と襞の間に男は指を差し入れて溢れ出した蜜を掻き出すようにして、またカメラの前に晒して見せた。Mさんはその指の動きに、言いしれぬ心地よさを感じていた。男の指使いの力加減や触れるタイミングが、まるでMさんの心を見透かしたように絶妙にポイントを突いてくるのだ。それは時折いくらか侵入して、直ぐには馴れていく。焦らされているような中途半端さに、Mさんは自然と悶えてしまう。

以前から彼女の身体を熟知しているような、そんな錯覚すら覚えたが、いくら思い返してもMさんは男とは面識がなかった。結局導き出せる結論は、それが男が本来持っている才能なのだろうし、そこを見いだしてきっとDさんはMさんに宛がったのだと理解した。それはDさんが自らは赴けない焦燥と、その代わりに求めているものを、Mさんに無言で伝えていた。

さっきから腰の辺りに硬いものが当たっていて、Mさんはそれに手を伸ばした。だぶだぶのジーンズの前を押すと、すぐに男の熱い塊に触れた。その輪郭をなぞっただけで、普通の代物ではないことにMさんはハッとした。そのまま手のひらで包んでみてもその偉容さは充分に伝わってくるのだ。いつも握っているOのモノとも違う、久しぶりのように感じる硬さと熱を、布越しに感じる。

まだ早いよ、と男は相変わらず無表情な声でMさんに囁いた。無表情に聞こえるのは、全く息が荒くなっていないせいなのかもしれない、と思った。ひどく落ち着いた調子で冷静にMさんに触れてくるのだ。それは毎夜のごとくMさんの身体を貪るOに馴れてしまっていた彼女には、やはり新鮮に感じられたのだった。先走って貫かれる瞬間を想像し、またそこでもOと比較してしまう自分にMさんは、淫乱な自分の性を感じずにはいられなかった。




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