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It's Too Late

2016.02.23.Tue.23:14

らが生活している場所でも、Mさんが見る風景はほとんど朝か夜だった。昼間は休みの日以外は職場にいて、休みの日でも部屋から出ることは稀だった。もちろんそれはOのせいだ。そのせいか、彼女自身も夜の風景に何かを見いだしていてはいた。それは最初の夜歩きの時に、近くの公園にOを誘ってそこでキスを交わした程度でその時は終わっていたが、Oにとってはそれは、次へのステップへの合図にもなったのだ。

二人が出歩くのは、だいたいが一度交わった後が多かったので、日付が変わる頃が多かった。それまで起きて居られるのは翌日が休日で、しかもお互いに訪問者が居ない時に限られた。逆に言えばそんなときだからこそ、いつもとは違うことを試したくなるのだ。未だほんのりと身体に欲望の残滓が纏わり付いている上体で、まったく無関係に現実を貼り付かせている街に出ることは、それだけでなんとなく背徳に塗れる。

何度目かの夜の散歩は、コンビニへと向かった。行きはまっすぐ向かって、帰りは少し回り道をして帰った。そのルートはOが促すままにMさんは着いていったのだが、半分は夜道を探索する目的だった。Mさん自身も何かを予感して、胸を高鳴らせながらOの腕に腕を絡ませて着いていったのだ。深夜の通りは周囲の住宅にも、もちろん路上にも人の気配は皆無だった。一瞬、世界には二人だけしか存在していないような錯覚を覚える。

大通りの方からは、トラックの轟音が聞こえたりバイクの疾走する音が消えていくが、それも遠くの喧噪だった。その騒音が過ぎると、細い道は驚くほど静かだった。周囲に家が建ち並び、そこには誰か住んでいるらしいけれど、音はまったくしなかった。二人は身を寄せて、街灯を伝うようにして歩いていた。その街灯と街灯の隙間の、一瞬暗がりになる場所で、不意にOの手が離れMさんの胸元に触れた。それが全ての始まりだった。




藤川みな代 河井美早紀 西村香織







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