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SPEAK LOW

2015.11.19.Thu.04:10

の流れ出す高い位置に隣接するように民家があって、そこは道路からも滝壺からも見ることが出来た。滝の高低差はそれほどでもないけれど、その滝壺自体はかなりの広さで、しかも子供でも足が着く浅さで、水遊びするには絶好の場所になっていた。私が赴いたのも夏の真っ盛りで、幼児から小学生ぐらいの子供達がそこで水と戯れていた。流量も絶え間なく滝壺に注ぎ込んでいて、私が足を着けてみると随分とひんやりしていた。

時期的に同じくらいか少し早い頃だろうけれど、好くもそういう賑やかな場所の傍らで猥らな行為に及んだものだ、とほとほと感心した。実際に滝壺のすぐ脇でMさんが上をはだけている写真があったが、周囲に人影がなかったのが奇跡に思える。私がその場所を探して滝壺から離れ、小道に入ってうろうろしていると、確かに頻繁ではないが、時々はトレッキングのものや、キャンプ場から流れてきたものとすれ違った。

探し当てた場所は滝壺からキャンプ場に続く歩道の脇から少し上がったところに、空き地のようなスペースがあり、そこがMさんとOの淫猥な舞台になっていた。空き地と云っても下草は伸び放題で、少し広くなった獣道、という印象だが、分け入ってはいるほどに険しくもない。滝壺を見下ろすような立地だが、それほど視界が開けているわけでもなかった。上手く木立の重なりで視界を曖昧にしてくれているのだ。

滝壺の方から見上げてみると、確かに木々の間に紛れることは可能だった。おまけに多少の声なら、滝の落ちる音と、やかましい蝉の声でかき消されてしまう。意識して見上げない限り、きっとそこに人がいることに気がつくことはないだろう。つまり、隠されているが、すぐ近くに人がいることを意識できる十分な場所だったのだ。それをこそ、OMさんが望んでいたということを私は実感した。





松本真紀 高尾裕子 久保田沙耶







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