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ISN'T IT A SHAME

2015.10.26.Mon.05:11

レージから階段に上がって部屋に入る形式のホテルで、平日だからか空き室が多かった。男はその中の一番値段の高い部屋に誘うつもりだった。Mさんがそのホテルを選んだのも、その部屋がお気に入りだったからだ。だがその日は、その部屋は空いていなかった。ガレージには高級そうなベンツが停まっていた。Mさんはがっかりしたようじゃ声を出して、仕方なくその隣の部屋にしたのだった。

男は食事をしている時から、ボーナスが出たんだ、としきりに云っていて、ちょうどそんな時期だった。だから、懐に余裕が出来たらMさんを誘おうと思っていたんだ、と今日の理由をそう述べた。それが真実なのか、とってつけたものかはMさんには分からなかったが、少なくとも選ばれた気はして不快ではなかった。待ち望んでいる間、自分を気にしてもらっていたという感覚は、なかなか心地よいモノだ。

Mさんにとっては、たまにセックスをする人の中の一人、という程度の認識で、それ以上にその男に対しての思い入れなど全くなかった。それなりに何か原因があって、連絡先を交換したはずだが、それもよく覚えていない。つまり、それほど印象に残っている人物ではなかった、ということだった。さすがに顔を見ればいくつも思い出すことはあるが、そのホテルをMさんが気に入っていることを知っているのは、彼だけではなかったのだ。

そういう男がMさんには何人かいて、それでも顔を合わせて何かを思い出すものもいれば、セックスをして初めてアアあの時の、と思い出すこともある。ハル君という名で呼ばれていたその男は、そこまでではなかったが、取り立ててMさんにとって興味がある逢瀬でもなかったのだった。肉欲以外に何の期待も持たない代わりに、過剰な思い入れもMさんにとっては迷惑だったのだ。





岡田さえ 寒川幸奈 白羽ゆり







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