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静かな道を選んで歩いた日

2015.07.20.Mon.03:45

春日和の晴天のある日、未だ講義は散漫で、構内は幾分静かだった。静寂よりは倦怠が先に立って、空気も何処かのんびりとよどんでいた。あんな中でも、そろそろ夏に向けて練習が本格化するのを前に、時間を見繕ってWは倉庫の掃除をしておこうと思っていた。小僧のようにこき使われていた彼だったが、本来彼はそういうマメな性格でもあったのだ。

時間を見つけて部室に向けて歩いている時、偶然前を歩くMさんに出会った。一緒にタケシも連れていた。Wは声をかけようとかと思い、多少歩調を早めたが、ふと、彼らが部室に向かっている理由に思い至ってその場に立ち止まってしまった。中途半端な時間に、あまり二人が連れ立って現れるには違和感があった。加えて二人の肩の距離と、つながれた手を見て、Wはその理由を察したのだった。

もう部室には行けなくなった、と判断して踵を返そうとして、ふと、あの覗き窓の存在を思い出してしまったのだ。自分だけしか知らない秘密が、やっとそこで輝きを放ち始めるのにWは目が眩んだ。彼は自分の中に起こった不逞な考えに、激しく動揺したが、もう既に勃起をしている自分にも気づいていた。彼が初めて感じると云っても好い、欲望と理性のせめぎ合いだった。

しかしその時、彼の中に欲望を抑える術はなかった。あらゆる事項が彼に単独行動の余地を示していた。欲望もその中に収まりきる大きさだった。いずれにしろ、このまま部室に向かわずに帰っても、部屋でオナニーをするのに、二人を想像するのは間違いなかった。この状況から欲望をぬぐい去るのは困難だった。ならば、背徳の中に落ち込んでしまっても、と強引に自分を説き伏せて、彼は部室に向かったのだった。





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