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バタフライ

2015.07.15.Wed.03:45

れられないんですよね、とWは努めてこともなげに云ってみせたが、その重みはMさんにもひしひしと伝わってきた。昨夜からの狂宴からずっと、Mさんが感じるのは未だに脱出できないという郷愁のようなモノだった。しかも、切実なまでの悲壮感が仄かに漂っている。その思いの深さは時の流れで幾らか誇張されてしまっているが、男達の性として何となくは理解できた。

それが、身近な人物にまで及んでいたとは、驚き以外の何物でもなかった。Wには、先輩風を吹かせて、かなりきわどいことにも巻き込んではいたが、いわゆるセックスに関わることはなるべく避けてきていたはずだった。年頃の羞恥もあったが、どこかで線引きをする理性が若いMさんは持ち合わせていたのだ。それが、知らない所でパズルのピースを隣り合わせていたことが、Mさんにはなかなか信じられなかったのだ。

Wは思い出を語るような口調ではいたが、未だそれは現役の思いであるということを滲ませていた。それを今になって告白できることが幾らか心を緩めているようで、その表情には安堵のようなモノが浮かんでいた。どうしても口に出来ないことを抱えたままの、長い時間の澱は相当深い。そこから解き放たれた自然な表情だ。重ねるように、薄々、先輩の周囲の男性関係というか、そういうことも当時から耳には入っていたんですよ、とそこまで告白した。

実際上下関係に縛られては居たが、Wはその人柄から人望が厚く交友関係は広かった。秘匿に腐心していたとはいえ、どこからか漏れることは予想していたし、それが今現実のモノとなっていたことを証明されてもMさんは驚きはしなかった。逆に、それが今になって明るみになる方が、何処か奇妙にも思えた。しかしそれがWの所まで及んでいたのは、その事実を前にすると、幾らかショックな出来事だった。





石田桜子 バロン辻村 大友美里







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