FC2ブログ

sacrifices

2015.06.30.Tue.23:02

編と後編に別れているその映像は、そのほとんどがMさんに絡みつく男達との痴態を納めているのだが、元々はプライベートなものなので、どこか旅行の記録、というような趣が残っている。同窓会の様子を記録して残す、或いは参加者に写真を配る延長で、その映像があるのだ。だから、第三者にとってはどうでも良いような場面も多い。私がそれを見たのは無修正の動画配信サイトの、VIPルームだったが、きっとそこに訪れるものの多くが、セックスシーンを求めているはずで、そういう者にとってはよけいなシーンが多いのだった。

だが、本来ならサーチしてとばすような場面も、幾らかMさんに関わりのある者には、それなりの情報をもたらす。それがどこで、どのような理由で撮影されたかを知ることが、Mさんの真実の姿を寄り鮮明に浮かび上がらせるのだ。つまり、私のような立場の男には、逆に緩慢な場面の方が見るべき価値があるのだった。

そういう意味では、後編の朝の露天風呂のシーンが終わって旅館を出る所は、多くの者にとっては無駄な場面だった。そこでは、メンバーのほとんどがそこでMさんに別れを告げて、それを見送る所が写っている。一人一人、律儀に昨夜の感想を述べて、Mさんに御礼を言うと、握手して分かれていく。Mさんも照れながらも、ありがとう楽しかった、とそれに応える。

それ以降男達の多くと別れ、Mさん達だけが旅を続ける。連休はまだ続いていて、そのぎりぎりまでを久しぶりに地元を満喫しようという計画だった。そこからMさんと行動を共にするのはSくんと、Tと呼ばれているもう一人だった。二人は、せっかくだから大学に寄ってみましょう、とMさんを誘うのだ。もちろん、Mさんはその申し出を断る理由はなかった。そして、全ての原点でもある母校へと、皆は向かったのだった。





渡辺通子 荒川千登勢 相川夏希







スポンサーサイト
[PR]

コメント

管理者にだけ表示を許可する