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You Ain't the First

2015.04.19.Sun.21:04
 

将にコネがある、と云ってSくんが選んだ宿は、海沿いの温泉街にある老舗の旅館だった。地元を紹介するガイドブックには、高級旅館として必ず名前が載るほどの、有名旅館だ。大学時代の四年間をその地方で過ごしたMさんは、その旅館の名前を当然知っていて、その格式や歴史の古さを承知していた。それがコネだけで泊まれるものでもないだろうと思った。

息子さんの家庭教師もやっていたことがあるんですよ、という風にSくんは云ったが、それだけでもなさそうで、それは応対に出た女将の振る舞いでも分かった。それが接客の基本なのかどうか、Mさんには計りかねたが、丁寧で明らかに謙り方が際だっていた。

結局、そのつながりは最期まで分からなかったが、結果としてMさんが泊まった日は連休であるというのに、ほぼ貸し切り状態で、露天風呂のある風呂も、夕食の大広間も、いくらでも融通が利いたのだった。そんなところに一泊できるだけで、MさんはSくんの誘いに乗った甲斐があったものだ、と思ったのだった。

部屋は男達とは別にMさん用に一部屋宛われていたが、実際にはMさんとSくんがその部屋に荷物を置いた。他の五人は大部屋で、人数からいえばそれは当然かも知れなかったが、夜になって布団も、二人と五人に別れて敷かれてあったのは、当然Sくんがし向けたことに違いなかった。





河村瞳 無修正中出し 観客席







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