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Slow Down Linda

2014.05.10.Sat.04:44
 

然とだがその時、Mさんはその後のスケジュールを考えた。そこには私とのデートの約束が待っていて、ああ、あの人に抱かれるんだ、ということに思い至った。それが、身体の快楽、例えば、今抱えているOとの間にわだかまっている不満が、何らかの形で解消されるとは思えなかった。

それでも、肉茎が自分の中に入ってきて、出し入れされる物理的な形で、快楽を貪ることは出来る。そのことに集中すれば、想像するほどイヤなことでもないだろうし、それよりは、何か理由を付けて、その前に服でも買ってもらいでもすれば、私の存在意義がMさんの中で産まれるのだ。

その前に、軽くシャワーを浴びて、服を着替え、Oの匂いを完全消し去って、別れるという行為に、なんとなくの寂しさを思い起こさせた。その中心に、満足を得ていない、という事実が横たわってはいたが、それはワガママが過ぎるのかもしれないと思い直した。

それでも、今この席を立って、バスルームに行って熱い湯の蛇口を捻る、という行為に移るには、なにか物足りなかった。快楽を得た後、あるいは与えた後の余韻というモノとは違う、どこか倦怠のような、動くのが億劫なような、そんなもどかしさを、陽光の暖かさの中にMさんは感じていたのだった。





北村実穂さんはもう香川県にはいません BAnaNA ドラム







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