Can't Hold Out Much Longer
会場の席がどのようになっているのかは定かではないのだが、Dさんが立ち上がりMさんと繋がる向きを変えたことで、おそらくは参加者には背を向ける格好になったようだ。ネットで中継されているカメラは、彼等を横から見据えているので、二人の位置が入れ替わっただけでアングルに問題は無かった。その画面には、やや中腰のような姿勢のMさんを、上からDさんが突き込むというように見えた。
その姿勢になって、Dさんは腰の動きを早めた。ぬらぬらと光って見えるそこは、もう潤滑剤などいらないほど濡れ、スムーズに勃起の動きを受け入れていた。Dさんの膨らんだ皺袋が、ピタピタと妃裂を叩く度に、そこに塗れた精液の残滓が撥ね飛び散った。腰を揺らす度にそこからはイヤラシく潤んだ音が響いた。その音が段々大きくなり、感覚が狭まってくる。
オオッ、とDさんが吠えた。行くぞ、といってMさんの名を呼んだ。Mさんはもうソファに突っ伏して表情はうかがえなかったが、何度も頷くのが見えた。いつの間にか、自らの乳房を片手で鷲掴みにし、乱暴に歪ませていた。更にピストンのスピードが速まり、ヒートアップしていく。DさんはMさんの腰を、というより尻の肉を両側から押しつけるように持ち、その間に腰を打ち付けていた。
そして一度、その動きが止まり、ややあって二度、三度と大きなストライドで腰を打ち付けた。Dさんの動きが止まる。今度はMさんが艶めかしく腰をくねらせて見せた。グッと、食いしばった歯の間から呻きが漏れ、それに重なってMさんのイヤラシく猥らな喘ぎが長く響いた。どうやら二人いっしょにイったようです、とマスターの興奮した声が聞こえる。それきり、水を打ったように当たりが静かになり、カメラが壊れたかと思うように、動きが止まった。その息の詰まるような時間が、いくらか長く続いた。その間にも、二人の肌が小刻みに震えているのが確認できた。

