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Beat It Upringht

2017.07.07.Fri.19:07
 

料を届けるように云ったのは、工場に戻ってくる為に部長が作った言い訳なのは明かだった。それも、工場に入る時の警備員をごまかす為の口実に過ぎなかった。資料を届けに来るから、と部長が警備員に言い含めておいたので、スポーツクラブから駆けつけたMさんはすんなり工場に入ることが出来た。Mさんの職場である事務棟の傍らでは、二十四時間操業の工場に明かりが灯っていて、出荷を待つトラックが何台か駐車場で待っていた。

正門前と、事務棟の通用口に警備員がいたが、何れもMさんの顔を見るとどうぞ、というように容易く通過できた。週末と云うことも有り、事務等の方はどの部屋にもほとんど社員の姿はなかった。企画設計の部署だけに明かりが灯っていて、そこがMさんの職場だった。朝出社した時とは違う感情で、そのドアノブを回すのは奇妙な感覚だったが、その中に部長だけが残っているとは限らないと思い直して、Mさんは努めて冷静に部屋の中に入った。

だが、残っていたのは部長だけで、自らの机の上のノートパソコンを見つめていた。Mさんに気づくと、わざわざすまない、と云ってぎごちない笑顔を浮かべた。長い間望んだ再会だったはずなのに、Mさんもいざ二人きりで顔を合わすと気まずいような感情に囚われて、身の置き所に苦労した。慌てたように、コーヒーでも淹れましょうか、と尋ねて、部長も頼む、と頷いた。

部屋の隣の給湯室のコーヒーメーカーはまだ電源が入っていたが、それぞれが持ち寄ったコーヒーカップは帰社間近に洗ったまま籠に並んでいた。Mさんは自分のと部長のカップを取り出し、珈琲を注ぐと、部屋に戻った。それを部長の机の上に置き、自分に与えられた机から椅子を引っ張ってきてそこに座った。部長は珈琲を一口飲むと、また気まずそうに俯いて笑顔を浮かべたが、程なく、やっと逢えて嬉しいよ、と照れくさそうに云ったのだった。




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