The Best I Can Do
肌を晒すことに慣れてくると、ゆりなは触って、と望んだ。コウジは乳房を下から掲げるように手を当て、やや持ち上げてそこが晒されていることを強調するようにやんわりと揉み始めた。傍らの男も手を伸ばして、オマンコへと指を這わせる。おまえも晒せよ、とコウジに云われて、男もファスナーを下ろして勃起を取り出した。あの夜はゆりなが弄んだ勃起が、また同じようにそこにそそり立っていた。
それを見てMさんは、ナンパされた翌日、再会した直後のゆりなの満足した表情を思い浮かべた。確かに、それで翻弄されて味わう快感の深さが容易に想像出来るほど、立派な威容を誇っていた。コウジとは比べものにならず、屋外というアドバンスがなければ、Mさんは嫉妬したかも知れない。もちろん、男も自信を持って晒している。さすがにその大きさやあからさまな形は、遠くからでも判別されるのではないだろうか、とMさんは心配になった。
すると、男はMさんを手招きした。少し距離を置いて眺めていたが、そのままではすまないのは当然だった。Mさんは促されるままに近づいたが、男は自分の目の前に立つように手を引いた。このままだとさすがに見つかるとやばいから、と云って隠してくれ、とMさんを見上げながらニヤリとした。そして更に手を引いてMさんを目の前にしゃがみ込ませた。
男の意図はあからさまで、ただMさんにもそれを拒否する理由もなかった。自然と手が伸びて勃起の根本を握りしめ、裏筋の辺りにキスをすると、そのまま舌を出して周囲をペロペロと舐め始めた。男は急かすようにMさんの後頭部を支えるように持つと、自分に引き寄せた。口を付けたまま、せり上がるように先端まで辿り着くと、男の手に力がこもる。するとMさんは吸い付くように先端を口に含み、そのままズルズルと飲み込んでいったのだった。

The Human Touch
急に淫靡な熱を帯びた空間が、だだっ広い野原の片隅に現れたが、辺りは相変わらず静かで、鳥の声が聞こえるほどだった。陽は高くなっても秋の風が冷たく周囲に漂っている。過ごしやすさで云えば、夜よりはずっと肌の露出を助けてくれる気候だ。遠くの民家は、人の気配こそすれ実際の影は皆無で、Mさんとコウジが交わった時とは、陽の光か月明かりか、という違いしか無かった。
しかし、その明るさの違いなのか、さすがに全裸になるような勇気はMさんにも無かった。月明かりは、どこか神秘的にMさんに降り注いで、何かに取り憑かれたような不思議な感覚に突き動かされていた気もする。それが大胆さを助けて、猥らに燃え上がらせることを助長したのだ。神秘的な何かを信じ切っているわけではないけれど、何か大いなるモノの存在を信じても好いほどの時間だったとは、思い返す度にMさんの胸に沸き起こった。
屋外プレイは何度も経験しているMさんだったが、いつも緊張感を強いられることに変わりは無い。ただ、それも羞恥をかき立てて疼きを増すのだが、それ以上にゆりなは初体験であり、好奇心の分だけ興奮を極めていた。いつの間にかコウジが勃ち上がってその勃起をゆりなの口に押し込んでいたが、Mさんが初めて見るほどの執拗さでそれを舐めしゃぶっていた。コントロールを失ったように、舌と唇が勃起を慈しみ続けていた。
そうしているウチに、ゆりなは自分からパーカーを脱いでしまった。一度コウジが腰を引くと、Tシャツさえ脱いでしまう。さすがのコウジもゆりなの大胆さに気圧されていたが、それを止めはしなかった。いささか早急だったが、欲しい?と尋ねるとゆりなは何度も頷いたので、次の段階へと進むべく、また体勢を入れ替えた。コウジはU字溝に座り、膝の上をゆりなにまたがらせたのだった。
Me and You, Against the World
月明かりの下のMさんの時とは向きが正反対だが、コウジが広場に背を向け、ゆりなが広場を見渡す格好になった。膝の上を跨いだゆりなのスカートを、コウジは剥ぎ取ってしまう。そして自分の勃起の根本を支えて、ゆりなの腰を抱くように引き寄せた。コウジの頭を抱いて乳房を押しつけながら、ゆりなは体勢を低くして下腹部に座り込むようにして勃起を受け入れた。
繋がった途端、辺りに響き渡るような艶めかしい声をゆりなは上げた。慌てて口をふさいでその声を留める仕草をしたが、声に突き動かされるようにコウジが動き始めて、それは徒労に終わった。指の間から熱い吐息と喘ぎが漏れ始め、コウジの腰つきに併せてゆりなの身体が大きく上下した。波打つように二つの身体が忙しなく重なりを押しつけてゆく。ゆりなは何も見えなくなったように、淫らな声をあからさまに上げ始めた。
あっけにとられるようにMさんと男はその一部始終を眺めていたが、興奮に充てられたように、男がMさんの髪を掻き毟った。君もあの晩あんな風に繋がったんだろ?と興奮に震える声で男は尋ねた。勃起を咥えたままMさんは頷いたが、その後が繋がらなかった。男はMさんと事を起こしたかったが、未だ躊躇があったようだ。服を着けたままのMさんもどこかでタイミングを逸してしまった気がしていた。
だが、一足先に事を始めてしまった二人は、それでは満足しなかった。特にゆりなは、Mさんにも、としきりに視線を送ってきた。しばらくは行為に集中していたコウジだったが、おまえ達もやってみろよ、と男に促す。彼女の背中側なら影になっているから、と指さすと、再びゆりなを突き上げることに夢中になった。ゆりなもMさんを手招きする。男はやっと頷くと、立ち上がって忙しない手つきでMさんを引っ張っていった。
The Verdict
突き上げられている身体を捩ったゆりなは、自分の背後に引っ張られてきたMさんに縋るように身体を寄せてきた。子供が母親の胸に抱かれるようにして顔を埋めてきたゆりなを、Mさんは受け止めたが、同時に男の手の侵入も許してしまった。その日Mさんは緩く腰の辺りを占めただけのワンピースを身に着けていて、その裾野部分をまくるようにして男の手が下腹部に入ってきた。
早急に思えたが、男はもう勃起したものを晒していて、まともに服を着けていたのはMさんだけになっていたのだ。上半身をやや折るようにしてゆりなを抱きかかえるMさんの下半身は、瞬く間に男の手によって素肌を晒してしまった。薄いピンクのショーツが露わになり、その前の部分を追い隠すように男の手が宛がわれる。やんわりと刺激を加えながら、Mさんの背中に覆い被さり股間を押しつけてくる。
するとゆりなの手がMさんの股間に伸びて、その向こうの晒された勃起を掴んだ。何かを促すように扱く。その切っ先は彼女の手によって布越しに妃裂に向けられた。うっすらと滲む亀裂に、男の硬い感触が触れると、Mさんの喉奥から声が漏れた。男はいくらかMさんの股間を、ショーツ越しに刺激したい欲望があったが、ゆりなの手に促されてショーツをむしり取るように引き下げてしまった。
結局、ゆりなの手に導かれて、男の勃起はMさんを貫いた。引き上げたワンピースの裾を、腰の辺りに蟠らせながらしっかりと掴んで、男はMさんをえぐった。偉容さを誇るモノは完全には収まりきれなかったが、確実にMさんを陵辱し果てた。貫かれた衝動で、今度はMさんの方からゆりなにすがりつくようになったが、それがまた体勢を低くする結果になって、男の勃起を深くくわえ込む結果になったのだった。
Go for It
腰の部分のベルトをゆりなの手が緩め、それに併せて男がワンピースを持ち上げながら胸を目指した。あっと言う間に乳房が男の手に落ちる。柔らかく豊かに膨らんだ乳房は、男のゴツゴツした掌には余るほど零れ出ていた。ブラジャーのホックを外すと、後はゆりなが引き継いで、Mさんの腕からワンピースごと抜き取ってしまい、そこにいる女達は二人とも全裸に剥かれてしまった。
男がピストンを繰り出しながら間合いを詰めると、自然とゆりなとMさんの距離も縮まった。二人は抱き合いながら口付けを交わし、互いの肌をまさぐった。それぞれ男の勃起をくわえ込んだまま、女同士の愛撫にも集中する。瞬く間に陽光の下の原っぱは、淫靡なステージへと変貌してしまった。コウジももう一人の男も、自分の勃起から伝わる女の淫器の快感に重ねて、レズビアンの艶めかしい姿を視覚でも愉しんだ。
場所の特異さに、行為の過激さが加わったのか、男達は早々と限界を訴えた。ゆりなはそれに抗議の声を上げたが、その口をふさぐように、コウジが唇を重ねてきた。そうして一際深くゆりなを貫いて、次の腰を浮かせた時に彼女から離れた。引き抜かれた勃起は、重力に引かれて膝に落ちたゆりなの下腹の辺りとの間に挟まれたまま屹立した。何が起こるかゆりなには直ぐには分かり、諦め半分でその肉を握る。
すると先端から、白く濁った噴流が爆発する。軌跡はゆりなののど元まで吹き上がった。その時ゆりなはバランスを崩して、その欲望液から逃れるような格好になってしまった。そこに絡みついていたMさんも、後ろからの打ち込みに気圧されてコウジの方へ倒れ込んでいった。そして痙攣し続け吐き続ける白濁液をまともに顔に受けてしまった。みるみる欲望に汚れるMさんの表情を、コウジは歓喜にむせぶ視線で見つめ続けた。
Loisaida
前に倒れ込むようにしてゆりなの代わりにコウジを抱きしめる格好になったMさんは、自らを支える必要もあって勃起の根本を握りしめた。自然とゆりなと手が重なる。その分だけ後ろから貫く男の距離も詰まる。その男も、もう限界が近づいていた。Mさんの尻に打ち付ける肌と肌のぴたぴたという音が、間隔を狭めて大きく打ち撓る。やがては奥に突っ込んだままグイグイと押しつけるだけになった。
そこから一瞬にして腰を引き、勃起を引き抜くと、その先端をMさんの尻に定めた。そこに崩したバランスをかろうじて地面を踏みしめて交わしたゆりなのもう片方の手が伸びた。勃起の先端を覗き込むようにしながら、そのストロークの長い棹を扱いて見せた。そうするまでもなく、勃起は欲望を解き放つ以外に逃げ道を無くしていた。そこに挑むような視線をゆりなは送って見せた。
一度に大量の精が放たれた。打ち付けるようにゆりなの頬が白く濁った。旺盛な欲望そのもののようなザーメンは、ゆりなに一端降りかかると、したたってMさんの尻肉へと伝い落ちていった。それが何度も、何度も続いた。勃起が痙攣して精を吐く度に、男は低い呻き声を出した。コウジの倍以上の量の精液が、全裸の女達を汚して果てた。
男はMさんの腰を抱え、コウジは片膝にゆりなを乗せたまま、しばらくは射精の余韻に息を整えるのに専念した。男の精の独特の匂いが、辺りに沸き立って女達の興奮を誘った。自分たちが汚されたことの喜びを胸に満たす。だが、まだ自分たちがエクスタシーへと導かれていない不満は残っていた。それをそのままにしておくほど、ゆりなもMさんも淡泊ではなかった。一呼吸於いて、次の快楽の繋がりへと、今度は女達の方から歩み出していたのだった。
Not Here, Not Now
昼間の太陽が傾きかけるまで、野原での乱交は延々と続いた。艶欲に塗れると、多少の羞恥は消え去ってしまうのか、女達だけでなく男達まで全裸となって交わり続けた。遠くから覗かれることなどもう意には介さず、突然の訪問者だけを警戒して、それがほぼ皆無であると思い込んで行為に及んだのだ。熱中すると、そこが屋外でも屋根のある場所でも関係なかった。特に女たちの貪欲さはそれを象徴するように突出していた。
女達は無限とも思えるほど貪欲に繋がりを望んだが、男達の方はそういうわけにはいかなかった。特にもう一人の男は、Mさんの具合の良さに翻弄され、二度目を挑んでも直ぐに果ててしまったのだ。コウジから一応その極上の感触を聞いてはいたが、実際には全く太刀打ち出来なかった。屋外の羞恥というスパイスを効かされて、更に欲情にざわめいたオマンコは、男の精を難なく搾り取ってしまったのだ。
それでも何とか奮闘して男達はMさんやゆりなを貫き続けたが、そう長く続くモノでもなく、あっけなくその宴は終わってしまった。ゆりなは初体験の屋外プレイで満足したが、Mさんはやはり、月明かりの妖艶な雰囲気の中での交わりが、未だ強く印象に残っており、口には出さなかったが明らかに不満顔だった。出来ることならそのまま夜を待ちたかったけれど、そういうわけにもいかなかった。空は晴れて今夜も月明かりが綺麗そうだったのに。
そのまま男達と分かれたMさん達だったが、彼らとの縁はそれまでだった。だからといってゆりなと連んで男漁りを止めたわけではない。逆にそこから冬にかけて、暇を見つけては男達に誘われる機会を求めて出かけて行き、猥らな関係を重ねていった。ゆりなと二人でする男漁りは、Mさんにとっても新鮮な出逢いに満ちていて、肉欲だけに留まらず、そのスリルに身を任せること自体が、彼女を興奮へと誘ったのだった。